「円安」の英語表現を学習しよう!

こんにちは!Ryotaです。
今回は「円安」の英語表現を学習していきます。

最近、円安が急激に進んで、訪日外国人旅行客の姿が多くみられるようになりましたね。
インバウンド消費(inbound tourism consumption)が復活して、日本経済に良い影響を与えるような気もしますが、円安になると石油や日用品の価格が高くなり、原材料を多く輸入している日本にとって円安は深刻な問題だという意見もあります。

円安が進行した理由はみなさんご存知の通り、日本銀行(the Bank of Japan)が「ゼロ金利政策(zero interest rate policy)」等の緩和政策をとる一方で、アメリカは金利を上昇(raise the interest rates)させる政策をとっているからです。金利が高い国でお金を運用した方が当然利益が大きいので、投資家の需要がドルに集中したことも円安の進行を招いた一因と言われていますね。為替相場が常に変動する変動相場制(floating exchange rate system)の国では当然の結果ですね。

それでは、早速ですが、以下の翻訳に挑戦してみましょう!


日本は経済活性化のためにいわゆる「ゼロ金利政策」をとっていますが、今の円安ドル高では、このまま緩和政策を続けると、さらに円安になり、輸入品の価格上昇など深刻な問題が発生するでしょう。

目次

「経済活性化」を英語で言ってみよう!

「活性化」を含意する英単語は結構あります。今回は経済を活性化させるということですので、使用できる単語としては”stimulate”、”rejuvenate”、”revitalize”の三つを押さえておくと良いでしょう。

まず、stimulateですが、「〜を刺激する、〜を興奮させる」という意味があり、「経済を刺激する(stimulate the economy)」と表現したい時はこの単語が適切です。

ちなみに、stimulateの名詞形である“stimulus”という単語を使って、”A is a stimulus to〜(Aは〜を刺激する)”といった表現も覚えておくと良いでしょう。

次に、rejuvenateですが、こちらは「(人間)を若返らせる」という意味と「〜を活性化させる」という意味があり、”rejuvenate one’s skin(お肌を若返らせる)”や””rejuvenate a downtown area(繁華街を活性化させる)”といった様に使用されます。

次に、revitalizeですが、「(地域経済等)に活力を与える、〜を生き返らせる」と言った意味があり、”revitalize local communities(地域を活性化させる)”と言ったように使用されます。こちらの単語は英検ライティングの出題範囲である経済・社会分野において使用できますので、覚えておいて損はないでしょう。

さて、これらの単語を覚えるのが難しいと思った方、接頭語から推測するというテクニックを使うと良いでしょう。rejuvenateとrevitalize、どちらも”re”という接頭語を使用していますがこれらの単語においては「再び」という意味を表します。”juvenile(若々しい、少年少女の)”という単語の前にreを置くことで「再び若々しくなる」つまり、活性化するといった意味になります。revitalizeもreプラス”vitalize(に活力を与える)”と考え、「〜に再び活力を与える」つまり、活性化するという意味になります。

いかがでしょうか。英単語を覚えるのは最初は大変ですが、実は近道してボキャブラリーを増やす方法があるんです。今回ご紹介した接頭語はその一つで、英検準1級合格を目指すなら、接頭語から推測するというテクニックを身につけるのも最短合格の秘訣の一つでしょう。

「ゼロ金利政策」は英語で?

「ゼロ金利政策」のことを英語では”zero interest rate policy”と言います。実際のところ、現在は「マイナス金利(negative interest rates)」ですよね。2%の物価安定目標が達成されない限り、この政策は続くそうですが、日本経済は刺激されているのでしょうか。
今回は「ゼロ金利政策をとっています」としましたが、英語で「とっています」をなんと言うでしょう。

「とる」とはつまり「採用する」と考え、”adopt”という単語を使用します。
“adopt”と似た単語に”adapt”という単語があり、こちらは「〜に適合させる、〜に順応させる」といった意味があります。
例えば、”adapt oneself to a new environment(新しい環境に順応する)”といったように使用されます。
次に金利ですが、英語では”interest rates”と言います。“interest”はみなさんご存知、”interesting”の名詞形です。interestで「興味、関心」という意味と「利益、利害」という意味があります。例えば”public interests”で「公共の利益」という意味になります。また、”rate”ですが、レートは様々な値をとりますよね。時と共に変化する複数のレートと考え、”rates”と複数形にします。

「円安」は英語で?

「円安」は英語で”depreciation of the yen”もしくは単純に”weak yen”と表現します。“depreciation”は”depreciate(を軽視する)”の名詞形で、「価格の下落」という意味があります。反対に「円高」は”appreciation of the yen”もしくは”strong yen”と表現できます。”appreciation”は”appreciate(の価値を認める/を鑑賞する)”の名詞形で、「正しい評価」という意味があります。
以下に円安と円高の表現をまとめましたのでご覧ください。

円安
“depreciation of the yen/yen’s depreciation/weak yen”
円高
“appreciation of the yen/yen’s appreciation/ strong yen”

“suppose”を使いこなそう!

今回の日本語文では文末が、「発生するでしょう。」となっていますね。「発生します。」と断言していない点に注目して下さい。このように100%言い切れない場合、英語では”may”や”might”の様な助動詞を使うこともできますが、動詞の”suppose”を使うこともできます。
supposeには「(たぶん)〜だと思う」という意味があり、この動詞だけで、確信が持てない時に何かを言う場合に使用できます。
supposeの重要構文は主に3つで、”suppose that”、”suppose 人to be”、”be supposed to do”があります。

まず、suppose thatですが、こちらのthatは「that節」と言って、thatの後ろにSVやSVO等の完全な文が来ます。このthatはよく省略されます。例えば” I suppose he won’t come(彼は来ないと思う)”といった様に使用されます。
また、”It is supposed that〜”という形もあり、「〜と思われてる」という意味になります。この文頭の”it”は形式主語と言い、that節以下が文の本当の主語(真主語)で頭でっかちな文をスマートにする目的で用いられます。中学校で習いましたよね。
次にsupposeは人を直後に持ってくることもできます。例えば”I supposed him to be honest(私は彼を正直な人だと思っていた)”の様に使用されます。
最後に、be supposed to doの構文ですが、こちらは「〜することになっている」という意味があります。例文としては”You are supposed to take off your shoes before entering a Japanese house.(日本の家に入る前は靴を脱ぐことになっています。)”といった例文を頭に入れておくと、外国人を家に案内する時に便利ですよ。

付帯状況の”with”とは!?

さて、今回の日本語文で一番訳しにいくい「今の円安ドル高では」ですが、この様に、状況や状態を表現したい時に付帯状況の”with”を使用します。

付帯状況のwithですが、with +目的語+状況・状態を表す語句=「〜の状況・状態で」と覚えましょう。今回は円安ドル高ではということですが、これはつまり、円に対してドルが高い状況を表していますので、上記の公式を使えます。

状況や状態を表す語句は沢山ありますが、前置詞句(前置詞+名詞)もそのうちの一つですね。前置詞句を用いて円安ドル高を表現すると”the weak yen against the US dollar”となります。against the US dollarの部分が前置詞句ですね。

さて、この”the weak yen against the US dollar”の先頭にwithを置くことで、「円安ドル高では(=円安ドル高の状況では)」といった意味になります。

翻訳例

Japan has adopted the so-called “zero interest rate policy” with a view to stimulating the economy, but with the weak yen against the US dollar now, I suppose keeping the easing policy will lead to an even weaker yen, resulting in many serious problems including higher prices for imported products.

まとめ

いかがでしたでしょうか。今回はzero interest rate policyやstimulate the economyそしてweak yen等の経済用語をご紹介させていただきました。今回の単語は日本語でも、ニュース等で一般的に使われている語句ですよね。こうした語句を英語でも言える練習をすることで、外国人の方とお話しする際、話の幅が広がりますよ!是非、日頃から「この単語、英語でなんていうのかな」と考えて、ネットなどで調べる機会を作って下さいね。

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