「勤労感謝の日」について英語で発信してみよう!

こんにちは!Ryotaです。今年も残すところあと僅かですね。

今年はフィンランドがNATOに正式加盟したり、G7広島サミットがあったりと、躍動の年でしたね。訪日外国人旅行客の姿も戻ってきたのは個人的に嬉しいですが、世界情勢は混沌としていますね。

さて、今回は「勤労感謝の日について英語で発信してみよう!」ということで、割と知られていないこの日の前提知識についてまずはご説明したいと思います。

皆さん、勤労感謝の日は11月23日ですが、実は一年で最後の祝日になっていたのはご存知ですか。平成時代は12月23日の天皇誕生日が最後の祝日でしたが、令和に入り、一年で最後の国民の祝日となりました。

「勤労感謝の日って何をする日なの?」と思われる方もいらっしゃるかと思いますが、この日は特に何をするかは決まっていません。ただし、神社ではこの日に新米を神様に奉納します。それは、新嘗祭(にいなめさい)と呼ばれる祝祭が関係しています。つまり、元々勤労感謝の日は、神様に五穀豊穣の感謝を表すための日だったんですね。

戦後は、アメリカの影響により、新嘗祭は勤労感謝の日と取り替えられました。アメリカではLabor Thanksgiving Dayとして古くから盛大に祝われてきましたが、日本文化ではそもそも、勤労自体が喜びだと考えられていたので、祝日にするという発想がなかったのでしょうか。

さて、長くなりましたが、前振りはこれくらいにして、今回は以下の翻訳にトライしてみましょう!

11月23日の勤労感謝の日は国民の祝日で、新嘗祭(にいなめさい)と呼ばれる五穀豊穣を祝う祝祭が由来とされています。伊勢神宮ではこの日にその年に収穫された新米を天照大神に奉納します。令和時代では天皇誕生日と替わり、この日が一年で最後の祝日となりました。

目次

勤労感謝の日を英語で言ってみよう!

勤労感謝の日は英語で”Labor Thanksgiving Day”と言います。”thanksgiving”だけで「感謝」という意味があります。

「11月23日の勤労感謝の日」と言いたい場合は、”Labor Thanksgiving Day, observed on November 23”としましょう。

”observe”と言う単語、「〜を観察する」と覚えておられる方もいらっしゃるかと思いますが、「(祝日・誕生日など)を祝う」と言う意味でも使用されることがありますので、合わせて覚えておきましょう。

直訳すると「11月23日にお祝いされる勤労感謝の日」となりますね。日本語の「の」には非常に沢山の意味が込められていると思いますので、英語に訳すのに一苦労です。

五穀豊穣は英語で?

五穀豊穣は英語で”the bountiful harvest of the five grains”と表現できます。”bountiful”には「豊富な」という意味と「気前の良い」という意味があります。”harvest”は「収穫物」を意味する名詞ですが、他動詞としても使用でき、「〜を収穫する」となります。

単に五穀豊穣を”an abundant crop”と訳しても特に問題ありませんが、”crop”は「作物」を表すため、キュウリやニンジン等もcropに含まれます。そのため、厳密に「穀物」を表現したい場合、”grain”が良いでしょう。

因みに、五穀豊穣の五穀って何が含まれているかご存知ですか?

五穀は時代や地域によって違いますが、現代においては、米、麦、粟(アワ)、豆、稗(ヒエ)の五つの穀物を表すのが一般的です。

五穀の英語をまとめましたのでご覧下さい。粟や黍(キビ)そして稗は全て”millet”と言えます。因みに、稗は「下品な」という意味の”barnyard”を付けて”barnyard millet”と表現できます!

米:rice

麦:wheat

粟:millet

豆:soybean

稗:barnyard grass/barnyard millet

伊勢神宮は英語で?

伊勢神宮は英語で”the Ise Grand Shrine”と言います。

”shrine”には「礼拝堂」や「神殿」と言った意味がありますが、日本の神社は”Shinto shrine”と表現できます。

また、伊勢神宮は日本の最高位の神社ですので、「威厳のある」を意味する”grand”を使用しましょう。 奈良県の石上神宮や明治神宮の様に皇室と関係の深い神社は神宮と呼ばれています。

「奉納する」を英語で言ってみよう!

「奉納する」を意味する英語は”offer”, “dedicate”, “consecrate”の三つがあります。offerは”make an offering”として使用されることが多く、「お供えする」くらいの意味となります。

次に”dedicate”は”dedicate oneself to”で「〜に専念する」という意味もありますが、「〜に捧げる」という意味もあります。

最後に”consecrate”は宗教的な意味が強く、「〜を(神様に)お捧げする」と言ったニュアンスとなります。

以下に例文を作成しましたので、合わせてご参照ください。

I made an offering of incense to my Buddhist altar.
私はお仏壇にお焼香しました。

We harvested a lot of rice that was dedicated to a Shinto shrine.
私たちは神社に奉納されるお米をたくさん収穫しました。

The Shinto priest consecrated sake to a deity enshrined in the shrine.
あの神主さんはお酒をあの神社で祀られている神様にお捧げしました。

翻訳例

Labor Thanksgiving Day, observed on November 23, is a national holiday derived from the harvest festival known as Niinamesai, which commemorates the bountiful harvest of the five grains. On this day, Shinto priests consecrate the year’s new rice to the great sun goddess, Amaterasu, at the Ise Grand Shrine. In the Reiwa era, this day replaced the Emperor’s Birthday as the final national holiday of the year.

まとめ

いかがでしたでしょうか。今回は勤労感謝の日の英語表現を取り上げました。「勤労感謝の日って奥が深いな」と感じました。この日は神社に行ってお参りするのが実は良いのかも知れませんね。神社に行ってお参りすると、気持ちが楽になるのは神様からのご利益を頂けている証拠でしょうか。これからは、勤労感謝の日は神社に行く日という文化が根付いていくと良いですね。

勤労感謝の日Labor Thanksgiving Day
五穀豊穣the bountiful harvest of the five grains
〜を(神様に)お捧げするconsecrate
天照大御神the great sun goddess
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