こんにちは!Ryotaです。
今回は「三味線」の英語表現を学習していきましょう。
三味線は棹(さお)の太さで、細棹、中棹、太棹の3種類に分別されます。
細棹は芸妓さん等が演奏する「小唄」に主に使用され、中棹は「民謡」、そして太棹は「津軽三味線」が有名です。
さて、三味線っていつ頃誕生したかご存知ですか。
三味線の歴史は古く、「三弦」という中国の楽器がその起源であると言われています。室町時代に三弦が琉球王国に伝来(introduced)し、皆さんご存知「三線」となりました。この三線が16世紀頃、一説では大阪の堺に伝わったとされ、そこで当時、琵琶法師(a lute-playing minstrel )の奏でる「琵琶」を基に改良(improved)され、現在の三味線の原型が出来上がりました。
三味線のルーツは中国にあったんですね!
歴史を感じられる楽器が少しでも弾けたら良いですね!
それでは、以下の翻訳に挑戦してみましょう!
三味線はギターに似た楽器ですが、絃が3本しかなく、フレットもありません。この特性のため、三味線を弾く人は、美しい音を出すために、正しい場所を押さえる技術や音程を感覚で識別する技術を身につける必要があります。
「三味線」は英語で?
「三味線」は英語で、”three-stringed musical instrument”と表現するのが良いでしょう。今回は「ギターに似た楽器」ということですので、” a musical instrument similar to a guitar”とします。
ちなみに、「ギターを演奏する」を英語では”play the guitar”と定冠詞の”the”を付けますよね。なぜ、楽器の前にthe を付けつるかというと、楽器という具体的な物を演奏した時に奏でられる独特の音色、つまり、その楽器でしか奏でることのできない音色が複数の人々の間で共通認識されているからです。「ああ、あの音色が奏でられるギターを演奏するんだね」という風に、楽器って「音色」がイメージできますよね。
楽器を演奏する場合は”the”を付けますが、例えば、「ギターを買う。」と言いたい時は、”I will buy a guitar.”と”a”で大丈夫です。”the guitar”としてしまうと、共通認識が生まれ、「ああ、あのギターを買うんだね。」という風に相手に理解されます。
対して、スポーツの場合は、定冠詞”the”を付けません。「野球をする。」は英語で”We will play baseball.”ですね。スポーツの場合、抽象的な要素が多く、楽器のように具体的な物として全体をイメージするのが困難ですね。そのため、スポーツの時は無冠詞にします。
acquireを使いこなそう。
「身につける」を意味する英単語はたくさんありますが、三味線等の楽器を演奏できるようになるには、沢山の時間と労力が要ります。そのため、「(努力して、自分の力で)〜を身につける」という意味の”acquire”を使用するのが良いでしょう。
また、”get”が主に話し言葉として使用されるのに対して、acquireはフォーマルな印象を与えます。
さらに、acquireは人が飲み物や食べ物を好きになり始めている時に、使用することができます。
以下にacquireの例文を載せておきますので、ご覧下さい。
He has acquired a good knowledge of English.
(彼は英語に関する十分な知識を身につけている。)
My sister has acquired some bad habits.
(妹は悪い癖を覚えてしまった。)
He has acquired a taste for sake.
(彼はお酒が好きになりました。)
「感覚」は英語で?
さて、「感覚」を英語で表現する場合、思い付くのが”feeling”という単語ですね。日本語でも「フィーリング」と言いますね。
この“feeling”という単語は要注意で、無冠詞(feeling)、不定冠詞(a feeling)そして複数形(feelings)で意味が違ってきます。
まず、”feeling”ですが、こちらは「(体の)感覚」を意味します。三味線奏者が鍛えないといけないのはこの感覚ですから、無冠詞で”feeling”とします。
次に、”a feeling”とすればどうでしょう。”a”を付けることで、「気持ち」や「予感」という意味になります。通常、”I have a feeling that〜(〜という感じがする。)”という風に使用されます。”I have a hunch that〜”と”hunch(予感、虫の知らせ)”に書き換え可能です。
最後に”feelings”とすると、「感情」という意味になります。”You hurt my feelings(あなたは私の感情を傷つけた。)”といった風に使用されます。
以下に”feeling”の使用方法をまとめましたので、ご覧下さい。
feeling: (体の)感覚
I lost feeling in my fingers because of the severe cold.
(私は極寒により、手の感覚を失った。)
a feeling:気持ち、予感
I have a feeling that he won’t come to the next party.
(彼は次のパーティーには来ない気がする。)
feelings:感情
You hurt my feelings.
(あなたは私の感情を傷つけた。)
「識別する」を意味する英語。
「音程を識別する」を英語で表現する場合、”tell〜apart(〜を識別する、見分ける)”を使用し、”tell musical pitches apart”と表現できます。「音程に耳を傾ける」と解釈して、”listen for musical pitches”と表現しても良いでしょう。
もっとはっきり言いたい場合は、”identify(〜を同一視する)”を使用して、”identify musical pitches”と表現するのが良いでしょう。または、”distinguish between”を用いて、”distinguish between different pitches of music(異なった音程を識別する)”と表現しても大丈夫です。
ビジネス用語の”differentiate(〜を識別する、差別化する)”を使って”differentiate musical pitches”と表現することもできます。differentiateは”differentiate oneself from(〜と差別化する)”といった表現をセットで覚えておくと良いでしょう。
A shamisen is a musical instrument similar to a guitar but has only three strings and no frets. Because of this unique feature, shamisen musicians need to acquire the skills to press the right places and tell musical pitches apart by feeling so that they can make beautiful sounds.
まとめ
いかがでしたでしょうか。三味線などの日本の伝統文化を英語で表現する際は、”similar to a guitar”などの語句を補って、外国人の方々に理解していただくことが重要ですね。shamisenは今や、日本だけの楽器ではなく、世界に羽ばたいています。音楽を通して異文化交流ができると良いですね。三味線はうまく弾けるようになるのにかなりの時間を必要としますが、何か和楽器を弾けると外国人の方に喜ばれるでしょう!皆さんもこの機会に三味線を始められてはいかがでしょうか。
三味線 | a three-stringed musical instrument |
〜を身につける | acquire |
〜を識別する | tell〜apart |
音程 | musical pitches |