こんにちは!Ryotaです。
今年ももうすぐ「父の日」ですね。
「母の日」は毎年覚えているけど、「父の日」は忘れがち、もしくはお祝いしたことがない方が多いかもしれません。私も父の日をお祝いした記憶がありません…。
そんな忘れられがちな父の日ですが、日本では6月の第3日曜日にあたります。
世界の「父の日事情」を調べてみると、国によって、父の日が違う日にお祝いされているようです。
例えば、カトリックの影響が強いイタリアやスペインでは3月19日の「聖ヨセフの日」が父の日にあたります。また、韓国では5月8日に「父母の日」があり、この日に子どもたちは両親にプレゼントを贈り、感謝の気持ちを伝えるそうです。
日本で父の日が定着したのは「日本ファーザーズ・デイ委員会」と言われる父の日の普及活動を行っている組織が、「ベスト・ファーザー賞」という素敵なお父さんを選ぶイベントを行ってからだと言われています。その後、多くの日本人に父の日が認識され始めたそうです。 さて、父の日の文化的背景はこれくらいにして、以下の翻訳にトライしてみましょう!
忘れられがちな「父の日」は日本では6月の第3日曜日に当たります。アメリカが発祥のこの習慣は、日本に1950年頃に伝わりましたが、定着したのは1980年代です。日本では、プレゼントに「幸せ」や「富」そして「希望」を意味するヒマワリや黄色いバラを贈るのが一般的です。日頃の感謝の気持ちを是非、この日に伝えましょう。
「関係代名詞のwhich」を学習しよう!
さて、まずは「忘れられがちな父の日」ということで、関係代名詞のwhichを使いましょう!関係代名詞whichとthatの使い分けはできますでしょうか。
関係代名詞を理解する上で必須の知識が、「制限用法」と「非制限用法」の違いです。
制限用法とは関係代名詞の後にカンマがない形で、必要不可欠な情報を加える際に使用します。具体的には「カンマのないthat」と「カンマのないwhich」を制限用法と言います。
非制限用法とは、補足情報を軽く付け足す際に使用します。具体的には「カンマのあるwhich」を言います。
今回は「忘れられがちな父の日」ということで、カンマwhichの非制限用法を使用しました。なぜなら、「忘れられがちな父の日」っていう固有の日が存在しているわけではないですよね。
あくまでも、私たちが「忘れがち」なのであって、カレンダーに「忘れられがちな父の日」という日があるわけではないので、「忘れられがちな」という部分は補足的な情報ですよね。
そのため、もし、私たちが父の日の存在を忘れてしまい、「忘れられがちな父の日」までが必要不可欠な情報であれば、制限用法のthatで特定することは可能です。
次に、「〜しがちな」と言いたい時は高校で習った”tend to do”を使いましょう。
関係代名詞は、最初はややこしく感じるかも知れませんが、英作文等で慣れると、使いこなせるようになりますよ。では、「忘れられがちな父の日」までを英語にするとすれば、”Father’s Day, which we tend to forget”と訳すのが良いでしょう。
「〜に当たる」は英語で?
「(休日・誕生日などが)〜に当たる」は英語で”fall on〜”と表現できます。fallを使用した句動詞で必須のものを以下にまとめましたので、ご参考にして下さい。
fall behind:(行進・支払い・学業などに)遅れる
I’m falling behind with my schoolwork.
学業に遅れが生じています。
fall for : (人)に夢中になる・ほれ込む
I’ve fallen for a girl whose birthday is near mine.
誕生日が近いあの子に夢中になっています。
fall through: (計画などが)挫折する・失敗する
His policy to stabilize the economy seems to have fallen through.
彼の経済安定策は失敗したように見える。
「定着した」は英語で?
「定着する」を英語で”take root”もしくは”become established”と表現できます。今回は「定着したのは1980年代です。」ということですので、「1980年代になりようやく定着した」、もしくは「1980年代まで定着しなかった」と考え、”it was only〜that S V(〜になりようやくSVする)”の強調構文を使用して” it was only in the 1980s that it took root”とするか、もしくは、”it was not established until the 1980s.”と訳すことができます。ちなみに、”become”と”be”の使い分けは大丈夫でしょうか。
“become established”の場合は「定着した」という動作、あるいはムーブメントに重点が置かれています。対して”was established”の場合は、「定着した」という状態に重点が置かれています。
「〜を意味する」は英語で?
英語で「〜を意味する」を表す単語で使い分けられるようにすべきなのは、”mean”と”signify”でしょう。”mean”は物事の定義や暗示するものを示す時に一般的に使用されます。対して、”signify”は記号や彫像など表現されたもや、建造物、そしてシンボルに込められた意味を説明する際に使用されます。
単純に「〜とはどういう意味ですか?」と尋ねたい時は”What do you mean by〜?”と表現できますね。
“signify”はガイドさんが多用している単語です。お寺の五重塔の説明や、神社の鳥居の説明など様々な建造物が意味することを説明したいときに使えます。例えば、「仏教の卍(まんじ)は幸福もしくは吉兆を意味します。」と説明したい時は”signify”を使用して、 “The swastika in Buddhism signifies happiness or a good omen.”と表現できます。
「一般的です」を英語で言ってみよう!
「一般的」を表す英単語で重要なのは”general”と”common”です。どちらとも意味はほとんど同じですが、”common”が「頻度」や「普及度合い」を表すのに対し、”general”は「世間一般の」といった意味があり、”common”より広く使用されます。
今回は「ヒマワリや黄色いバラを贈るのが一般的です」ということですので、”common”を副詞の”commonly”に変えて、”we commonly send sunflowers or yellow roses.”としました。
”generally”を使用することもできますが、その場合は社会的に広くヒマワリや黄色いバラを贈る習慣が受け入れられていて、ほとんど全ての人がヒマワリや黄色いバラを贈るというニュアンスになります。そこまでひまわりや黄色いバラを贈る習慣は広まっていないと思われますので、今回は”commonly”にしました。
Father’s Day, which we tend to forget, falls on the third Sunday of June in Japan. This custom originated in the United States and was introduced to Japan around 1950, but it was only in the 1980s that it took root. In Japan, we commonly send sunflowers or yellow roses, signifying “happiness,” “wealth,” and “hope.” Let’s express gratitude for our fathers’ hard work.
まとめ
いかがでしたでしょうか。今回は父の日の英語表現を学習しました。関係代名詞や句動詞そして英単語の使い分け等、たくさん学習できましたね。母の日だけでなく、父の日もちゃんとお祝いしなければと感じました。毎日遅くまでお仕事頑張ってくれているお父さんに感謝の気持ちを伝えたいですね!
父の日 | Father’s Day |
〜しがちな | tend to do |
〜に当たる | fall on |
アメリカ発祥の | originated in the United States |
〜になって初めてSVした | It was only in〜that S Vp. |
〜を意味する | signify |